拗々

ラクに楽しく、満足しながら生きたいと思っている人の日記です。

杜の都。

今週のお題「好きな街」

 

こんな日に、こんな週に、このお題かぁ。ニクいですねえ、はてな運営さん。

たまたま私がほろ酔いなのも、いいタイミングなので、好きに書きます。

 

わたしの好きな街。

それは、「仙台」。

 

大学生活の6年間を仙台で過ごしました。

 

一度も行ったことのない人、住んだことのない人に客観的に伝えるならば、仙台は、田舎の人にとっても、都会の人にとっても、「必要十分」な街です。

駅前にいけば、なんでもあります。
駅前にさえいけば、迷いません、だいたい一個しかないから。笑

選択肢が多すぎると、人は「決定疲れ」するといいます。
仙台(をはじめとして、地方都市)には、全部ある、だけど、どこに行くかはもう決まってる、という、生きるのにもっともストレスのない状態が整っている、と私は思っています。

仙台に住む必要はないかもしれません。今では、週に一回、片道1時間くらいで行ければ十分だなあと思います。名取・長町はもちろん、石巻でも、塩釜でも、作並もいいですね。

 

仙台にはおいしいものがたくさんあります。

東北のものならば、海のものも、山のものも、とりあえず仙台に集まってきます。

もちろん現地で食べた方がいいものもたくさんあるけれど、一日二日で色々体験したかったり、肉のあとに魚を食ったり、飯のあとに酒を飲んだりするのに事欠きません。

とりあえず、牛タンは一度は「味太助」で食べるべきだし、「せり鍋」はもっと全国的に売れていいし、実はラーメン屋の平均点がめちゃくちゃ高いことも特筆事項だと思います。

あとは、日本酒。日本酒苦手だと思っている人は4合瓶で3000円以上するグレードの「伯楽星」を飲んでから判断しましょう。それでイケたら日高見、浦霞一ノ蔵は必修で。

超個人的な話をすると、中部地方の日本酒に、東北そだちの材料で作られた、東北・仙台の味付けのつまみが合うんですよね…。なかなか、仙台以外で、東北では、中部地方のお酒を多数揃えるお店には出会えません。そういう意味でもバランスが良いです。

 

海も、山も、と言いました。

仙台には山があります。地下鉄ができたので、本当にすぐにいけます。八木山に行ってみてください。遊園地、ベニーランドがあります。平日の雨の日には貸切になって、乗り物を動かすためにスタッフさんが同行してくれます。笑 動物園もあります。青葉城址には、伊達政宗公の像があります。青葉山にも行ってみてください。大学が、自由に入れる、公園のようなキャンパスがあります。

仙台には海があります。地下鉄もいいけど、仙台駅からバスに乗ればすぐです。荒浜海岸に原付を飛ばして、夜明けまで遊んだことがありました。流星群を見に行きました。

 

忘れもしない、2011年の3月11日。仙台を含む、東北が、東日本が、未曾有の災害に見舞われました。

みんなが不安そうで、ちょっと怖い顔をして、過ごしていた灯りの無い夜。

翌日から、少しずつ、知り合いを中心に助け合っていった日々。

大学病院に電気が通った日。病院周辺のお店が、携帯の充電のためにコンセントを解放していました。ガソリンの無い市街。車の走らない東二番町通り。

3月11日に、お店の中のものを全て無償で配っていた、フランチャイズのコンビニの店長。お釣りが切れたから、と言って。そこに、財布の中のお札をおいていくお客さん。

一人何点、と購入制限のかかったスーパーに並ぶ人。後ろの方の人に「並ばれても購入の保証ができません」と謝る店員さん。それを見て、一度手に取った野菜を棚に戻すお客さん。

3月15日には、営業していた居酒屋があった、国分町。「いつもどおり」に助けられた人も、確かに居たのです。

 

国分町。私を育ててくれた飲屋街。笑

ディズニーストア前に待ち合わせて、一軒、二軒、朝まで飲むならエメガにエレマジ、大勢で飲むなら「とら」か「手羽」でしょ。

そこから、一人で飲みに行って、マスターと会話を楽しんだり、お酒を楽しめるようになるまで、本当にお世話になりました。

 

もう、ZEPP仙台はないし、ヨドバシカメラも移転してしまった。

地下鉄東西線が通って、iCカードが使えるように。(イクスカ。ぜったい「いぐすか」って呼ばれてるに決まってる)

国際センター周りも整備されて、大きな会議はもちろん、小さい展示会も誘致できるように。

まだまだこれから、どんどん良くなっていく街なんだろうなあ。

 

東京がダメなら日本はダメ、みたいなイメージで、

「仙台ではない東北」出身の私には、仙台がダメなら東北はダメ、って感覚が、あるんです。

 

もっともっとよくなって、東北丸ごと引っ張り上げて、いい街になってほしいです。

いつか帰るからね。