拗々

ラクに楽しく、満足しながら生きたいと思っている人の日記です。

160619 観劇コンプレックス

昔、演劇をやってる人とバンドをやってたんです。

バンドメンバーのよしみで、観劇にも何度か行きました。

地方都市の小劇場で…なんだか前衛的なものもありました。数回の観劇の中にはわかりやすく笑えたり、感動したり、というものもあったんですけれど、私、ちゃんと「感想」を伝えるってことができませんでした。

何か気の利いたことを言わなきゃ、「批評」しなきゃ、そう思い込んでいて。

きっと、誘ってくれた相手も、私が観劇に不慣れなことは百も承知なんだから、思った通りを伝えたら良かったんだと思うんです。

 

それから何年も経ちました。

最近、身近な友人が観劇にハマりはじめていて、お誘いを受けることもしばしば。でも、私は怖いんです。鑑賞後の「感想会」的なものが…。

 

東京周辺に住んでて今週わりと暇でボードゲームが好きなオタクに見てほしいシベリア少女鉄道「君がくれたラブストーリー」 - アオヤギさんたら読まずに食べた
そんな折、アオヤギさんのブログをよんで、シベリア少女鉄道 という劇団のことを知りました。

脚本と演出が土屋亮一さんという方で、早見あかりさんが出演しているコント番組「ウレロ☆未確認少女」シリーズの脚本の方。

テレビをあまり見ない私も、ウレロ☆はシュールな空気感や緻密、時にはザツな伏線回収による笑いがツボなのと30分未満の尺が程よく、Amazonプライムビデオで楽しく視聴していました。あと、あかりん可愛い。

 

ウレロ☆未確認少女 DVD-BOX

ウレロ☆未確認少女 DVD-BOX

 

 アオヤギさんがオススメしていたSICKSもプライムビデオ配信されていたので、この金曜土曜で5話ほど見て、めちゃくちゃ面白くて、「コメディなら感想云々難しいこと考えずに楽しめるかな?」と、あと何より劇場に行かないと見れない面白いものがあることが分かりきっていて、私は行こうと思えば行けるわけで、さらにツイート検索すると当日券が出るらしい。…東京近郊に住んでいるって素晴らしいな…?(田舎出身なのでなおさら)

 

で、行ってきました千秋楽。

 

 

 

息の詰まる前半30分と、解放され爆笑の後半。超緻密なフリと回収は期待以上で、ていうか生でノーカットでこんなことやる!?という新鮮な驚き。

 

なんか勝手に演劇に高尚さを感じていて、敷居の高いものだと思い込んでいたみたい。みんながみんな、前衛的だったり、トガったものを良いと評価しなきゃいけないわけじゃない。演技や役者を語らなくてはいけないわけじゃない。

面白い、と思ったものを面白がるために劇場に行ったっていいじゃない。

 

でも、すげーもん見た!!という感想は誰かと共有できた方がもっと楽しいかも。

 

日曜の夕方を笑って終わることができて、ひとつ勝手に自分でハードルあげてたことができて、良い週末になりました。

 

もちろん飲んで帰りました。